VOICE OF SENIORS先輩たちの声

「ものをつくる」、その先の世界を知りたくて。量産の現場へ飛び込んだ元CTOの“今”

「技術をもっと高めたい」──MIRAでの5年間を経て、新たな挑戦のステージへ

試作から量産へ──。プロダクトを製品として世に出すには、乗り越えるべきハードルがいくつもある。そんな“ものづくりの次のフェーズ”を自ら経験するため、MIRAを離れ、量産のプロセスを深く学べる環境に身を置いた元CTO・進藤俊彦。その決断の背景にあった想いとは?

2020年にMIRAへ入社。ソフトウェアからハードウェアまで多岐にわたる開発案件を担当し、CTOとして技術全般の統括も担う。2025年5月に退職し、現在は量産を主軸とする開発会社に勤務しながら、MIRAとの協業にも関わり続けている。

進藤 俊彦 元CTO

MIRAでの仕事を振り返って、いかがですか?

MIRAに入社してからの約5年間、さまざまなプロジェクトに関わる中で、ソフトウェアからハードウェアまで幅広い業務を担当してきました。もともとハードウェア領域は、趣味の電子工作で思いついたものをプロトタイプとして形にしていたところから業務に結びついていったので、MIRAの「試作から量産に向けてお客様と伴走する」という考え方にはマッチしていました。

ただ、試作まではできても、量産まで持っていく難しさには何度も直面しました。特にハードウェアは、ソフトと違ってネット上に情報が少なく、現場で培われたノウハウがものを言う世界。自分ひとりで進められることの限界を強く感じるようになっていきました。

 

転職を決意されたきっかけを教えてください。

MIRAでプロトタイプの開発に携わるなかで、「その先のフェーズ」への理解を深めたいという思いが強くなっていきました。動くものをつくるだけでなく、量産や市場投入まで見据えたものづくりを学ぶには、自分自身がそういう現場に身を置く必要があると感じたんです。

そこで、現在は量産を主軸とする別の開発会社に所属し、試作や設計を行いながら、量産化までのプロセス全体を実地で経験しています。

今後、MIRAとの関係はどのようになっていきそうですか?

現在所属している会社は、MIRAとも以前からつながりのある開発会社で、今後も連携してプロダクトを形にしていく関係が続いていく予定です。MIRAが試作を担い、私の所属先が量産を引き受ける──そんな協力的な体制が構築できればいいと考えています。

私自身、MIRAの文脈や開発の背景を理解している立場として、両者のあいだに立つ“橋渡し役”のような存在になれたらと思っています。会社を離れた今も、MIRAとの関係は自然なかたちで続いています。

MIRAの魅力を教えてください。


MIRAで働くなかで、もっとも魅力に感じたのは、「自分の頭で考えて、手を動かせる」環境でした。任される範囲が広く、自分の裁量で取り組めることが多かったですし、「やりたい」と手を挙げれば、実際にチャレンジできる機会がある職場でした。

とはいえ、ただ放任されるわけではありません。代表の川原さんがうまく交通整理をしてくれるおかげで、業務のバランスやリスクへの配慮も行き届いていました。個人の意思を尊重しつつ、必要なときにはちゃんと支える。そうした体制があったからこそ、安心して挑戦し続けることができたのだと思います。

最後にひと言お願いします。


技術的な好奇心がある人にとって、MIRAは本当にいい会社だと思います。自分の手で何かをつくりたいという思いがあれば、裁量を持って挑戦できる場がありますし、少人数だからこそ、職域をまたいで幅広く関われるチャンスもあります。

また、親会社の安定したバックボーンがありつつ、組織自体は10人に満たない小規模体制。勤務時間や働き方の面でも柔軟に対応してもらえるなど、堅苦しさのない環境でした。

もしMIRAに少しでも興味を持ったなら、まずは話を聞いてみてほしいです。今は離れた立場にいますが、引き続きMIRAと関わりながら、未来の仲間との接点づくりに貢献できたらと思っています。


代表・川原と。

CTOでありながら、最前線でものづくりに没頭する。私が辿り着いた、理想の働き方

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